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2026.08.26

事故・緊急外傷にもスピーディーに対応!お口のトラブル・歯の打撲や折れた時の応急処置ガイド new

学校の校庭や公園で子どもが転んで前歯をぶつけた、自転車の転倒事故でお口の周りを怪我して出血した、あるいはお酒の席で足をすべらせて歯を強く打ってしまった…

事故や不慮の怪我は、予想もしないタイミングで突然起こります。お口や歯のトラブルは出血が多く見られやすいため、ご自身やお子さま、ご家族の事故に遭遇すると「どうしよう!」とパニックになってしまう方が少なくありません。

しかし、歯やお口の外傷(歯科外傷)は、事故直後の「初期対応」と「受診までのスピード」がその後の経過を大きく左右します。

当院では、こうした事故や突発的な事故・緊急外傷に対して、迅速かつ適切な救急対応を行っています。万が一の事態が起きた際、慌てずに正しく対処できるよう、今回は「お口の怪我の種類」「歯が折れた・抜けたときの理想的な応急処置」「やってはいけないNG行動」について詳しく解説します。

事故でよく起こる「歯科外傷」の主な症状

一口に「お口の怪我」と言っても、衝撃の強さや当たりどころによって症状は様々です。歯科医院で対応する代表的な症例には以下のようなものがあります。

  • 歯の不完全破折・完全破折(歯が欠けた・折れた) 転倒や衝突の衝撃で、歯の頭の部分(歯冠部)が欠けたり、根元近くでポッキリ折れてしまったりする状態です。神経が露出すると激しい痛みを伴うことがあります。
  • 歯の脱臼・脱落(歯がグラグラする・完全に抜けた) 衝撃によって歯を支える骨(歯槽骨)や靭帯(歯根膜)がダメージを受け、歯の位置がずれてグラグラする「亜脱臼」、あるいは歯がスポッと抜け落ちてしまう「完全脱臼」があります。
  • 歯の陥入(歯が骨に埋まり込んだ) 特に乳児や小児に多く見られます。強く打った衝撃で、歯がハグキや顎の骨の方向へめり込んでしまう現象です。
  • 口腔内および唇・顔面の裂傷(切創・出血) 自転車の転倒やスポーツ中の衝突などで、歯だけでなく唇、頬の粘膜、舌などを切ってしまい、大量に出血している状態です。

【重要】折れた歯・抜けた歯を残すための「正解の保存方法」

事故によって「歯が根元から抜けてしまった」「大きく折れてしまった」という場合でも、適切な状態で保管して急いでご来院いただければ、歯を元通りにつなぎ合わせたり、再び定着(再植)させたりできる可能性が十分にあります。

ここで運命を分けるのが、歯の表面にある「歯根膜(しこんまく)」という薄い膜組織を生かせるかどうかです。歯根膜は乾燥に非常に弱く、乾燥した状態が30分以上続くと細胞が死滅し、再植の成功率が大幅に低下してしまいます。

そのため、歯が折れた・抜けた場合は絶対に乾燥させず、適切な液体に入れてお持ちいただく必要があります。

当院では「牛乳」での保存を一番に推奨しています!

歯の保存といえば市販の「歯の保存液」をイメージされる方も多いかもしれませんが、当院では保存液よりも「牛乳」に浸して持参していただくことを強く推奨しております。

牛乳は細胞の浸透圧や栄養バランスが非常に優れており、歯根膜細胞の生着(再植後に歯が骨としっかり結合すること)において、保存液以上に良好な経過が期待できるためです。

  • 使用する牛乳の種類について 「低脂肪乳が良いのでは?」と聞かれることもありますが、成分上の観点から通常の牛乳(無調整牛乳)でも低脂肪牛乳でも、どちらでも問題ありません。 特別な種類を選び分ける必要はありませんので、コンビニやスーパー、ご自宅の冷蔵庫にある牛乳をパックやコップ、密封容器に注ぎ、その中に歯を完全に沈めた状態でお持ちください。

牛乳がどうしても手に入らない場合の対応

万が一、周囲に牛乳がない環境(屋外など)でどうしても入手できない場合は、以下の方法で乾燥を防いでください。

お口の中(唾液で湿らせる) 頬と歯ぐきの間などに歯を含み、唾液で濡らしたままご来院いただく方法です。(※ただし小さなお子さまの場合は誤飲の危険があるため、十分ご注意ください)

生理食塩水(薬局・コンタクトレンズ用品店などで購入可能)

絶対にやってはいけない!事故直後の「3つのNG行動」

焦っていると、よかれと思ってやった行動が逆効果になってしまうことがあります。以下の3点は絶対に避けてください。

✕ 1. 折れた歯・抜けた歯を水道水でゴシゴシ洗う

土や血がついて汚れが気になるからといって、水道水でゴシゴシ洗ったり、ブラシでこすったりしてはいけません。水道水(カルキ)や摩擦は、歯の再植に不可欠な「歯根膜細胞」を破壊してしまいます。多少汚れがついていても気にせず、そのまま保存液や牛乳に入れてお持ちください。

✕ 2. 歯をティッシュやハンカチで包んで運ぶ

「汚れないように」「落とさないように」とティッシュペーパーやガーゼで包むのは最悪の対応です。布や紙が歯の水分を奪い、あっという間に乾燥して細胞が死滅してしまいます。

✕ 3. 「痛くないから」「乳歯だから」と放置する

「血が止まったから」「少し欠けただけで痛まないから」と放置するのは非常に危険です。外見上は問題なくても、歯の神経が死んでしまっていたり、顎の骨の中でヒビ(骨折)が入っていたりすることがあります。 また、乳歯の怪我であっても、下で育っている永久歯の発育に悪影響を及ぼすリスクがあります。事故で口を打った場合は、自己判断せず必ず早期に検査を受けましょう。

事故・怪我に見舞われたときの応急手順ステップ

実際に事故が起きてしまったときは、以下の手順で落ち着いて行動してください。

  1. 全身の安全確認と止血 まずは頭部の強打や意識障害、他部位の大出血がないか確認します(意識がない・頭を打っている可能性がある場合は救急車を呼びましょう)口からの出血がある場合は、清潔なガーゼやハンカチを傷口に当て、指で強く押さえて「圧迫止血」を行います。
  2. 折れた歯・抜けた歯の保護 ご自宅や近くのお店で手に入る「牛乳」に浸し、絶対に乾燥させないように保管します。
  3. 速やかに当院へ連絡・ご来院 受診までの時間が早ければ早いほど、歯を救える確率は高まります(できれば外傷発生から30分〜1時間以内の受診が望ましいとされています)

横堤歯科クリニックの外傷救急対応について

当院では、地域の皆さまの万が一のトラブルに備え、緊急の外傷対応を行っております。

  • 受傷直後のレントゲン・精密検査
  • 折れた歯の接着・修復処置
  • 抜けたりズレたりした歯の固定・再植手術
  • お口の中の粘膜・唇の縫合および止血処理

事故直後は患者様も保護者様も動転されているかと思いますが、スタッフ一同、優しく丁寧に対応し、少しでも不安を和らげられるよう全力を尽くします。

「学校の体育や部活で歯をぶつけた」 「公園の遊具から落ちて口を怪我した」 「お酒を飲んで倒れ、前歯がグラグラしている」

このような事故やお口のトラブルが発生した際は、諦めたり放置したりせず、歯を正しく保存(牛乳や保存液)した上で、すぐに当院までご連絡・ご相談ください。

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