



親知らずが「骨とくっつく」? new
親知らずの抜歯を検討されている患者さんから、時々このような不安の声をいただくことがあります。 「友達が親知らずを抜くとき、骨とくっついていて大変だったと言っていたのですが、私もそうですか?」
この「歯と骨がくっついている状態」のことを、専門用語で「癒着」、あるいは「アンキローシス」と呼びます。
今日は、歯科医師にとっても慎重な対応が求められる「親知らずの癒着」について、なぜ起こるのか、そしてどう対処するのかを詳しく解説します。
意外に思われるかもしれませんが、健康な歯は顎の骨と直接合体しているわけではありません。
歯の根っこと骨の間には、「歯根膜」という薄いクッションのような膜が存在します。この膜があるおかげで、私たちは噛んだ時の衝撃を和らげることができ、また矯正治療で歯を動かすこともできるのです。
しかし、何らかの理由でこの歯根膜が消失し、歯の根(セメント質)と顎の骨がダイレクトに結合してしまうことがあります。これが「癒着」の正体です。
親知らずが他の歯に比べて癒着を起こしやすいのには、いくつかの理由があります。
もし親知らずが癒着していた場合、通常の抜歯とは手順や感覚が異なります。
通常、抜歯は「ヘッシ(エレベーター)」という器具を使い、テコの原理で歯を揺らして、歯根膜を断ち切ることでスポンと抜きます。しかし、癒着している歯は骨と一体化しているため、どれだけ力をかけても「揺れ」が生じません。
無理に引き抜こうとすると、周囲の骨を過剰に傷つけたり、顎に大きな負担をかけたりする恐れがあります。そのため、癒着が疑われる場合は以下のような高度な処置が必要になります。

「骨を削る」「分割する」と聞くと怖く感じるかもしれませんが、実は「無理に抜こうとしないこと」こそが、術後の痛みや腫れを最小限に抑える秘訣です。
癒着していることが事前に分かっていれば、私たちはそれ専用の術式を選択します。適切な器具を使い、計画的に骨から切り離すことで、結果として手術時間を短縮し、お体への負担を減らすことができるのです。
親知らずの癒着を防ぐ、あるいは癒着による苦労を避けるための最大の対策は、「適切な時期に診察を受けること」です。
炎症を繰り返す前に、そして骨が硬く癒着しやすくなる年齢(一般的には30代以降)になる前に、一度歯科医院でチェックを受けることをお勧めします。若いうちであれば歯根膜もしっかりしており、もし抜歯が必要になったとしても、スムーズに終わることがほとんどだからです。
親知らずが癒着しているかどうかは、肉眼では分かりません。しかし、プロの視点と精密な診断機材があれば、リスクを予測し、安全に対処することが可能です。
「自分の親知らずは大丈夫かな?」「以前、抜くのが大変だと言われたことがある」という方も、どうぞご安心ください。当院では、患者さんの不安に寄り添い、丁寧な説明と痛みに配慮した治療を心がけています。
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当院では、様々な患者さまの親知らずを処置してきました。経験豊富な歯科医師が丁寧に診療します。
長堀鶴見緑地線横堤駅から徒歩4分と通いやすい立地に当院はございます。是非ご来院ください。
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