Blog

ブログ

2025.10.29

あなたの歯は大丈夫?虫歯を招きやすい生活習慣

「毎日歯を磨いているのに、なぜか虫歯ができる…」

そう感じている方は、もしかしたら日々の習慣が原因で、無意識のうちに歯を溶かす環境を作っているかもしれません。

虫歯は、口内の細菌が糖分を分解して出す酸が歯を溶かす病気ですが、その進行には「いつ」「何を」「どのように」食べているかが大きく影響します。

ここでは、あなたの虫歯リスクを高めている可能性のある「見過ごされがちな習慣」を、具体的な対策とともにお伝えします。

1. 歯を「酸性」に保ってしまう食習慣

虫歯菌が最も活発になるのは、口の中が酸性に傾いたときです。特に注意すべきは「回数」と「時間」です。

1-1. 「ながら食べ・だらだら飲み」の危険な落とし穴

食事のたびに口内は酸性に傾きますが、唾液の力で通常は約30分で中性に戻り、歯の修復(再石灰化)が始まります。

しかし、お菓子やジュースを時間を決めずに少しずつ口にしていると、口内は常に酸性状態のまま。歯が溶け続ける「脱灰」が進み、修復が間に合わず虫歯になります。

  • 例: 仕事や勉強中のアメやガム(砂糖入り)、ちびちび飲むスポーツドリンクやカフェオレ・ジュースなど。

1-2. 歯に「ネバネバ」が残る食品に要注意

キャラメルやドライフルーツ、カステラなど、歯の溝や歯間にべったりとくっつきやすい食品は、歯磨きをしても残りやすく、虫歯菌に長時間エサを与え続けることになります。

1-3. 砂糖不使用でも「酸」が歯を溶かす

甘くないから大丈夫、というわけではありません。レモン水、炭酸水、お酢ドリンク、柑橘系ジュースなど、酸性の強い飲み物を頻繁に飲むと、歯の表面が直接溶ける「酸蝕症」のリスクがあります。

2. 虫歯菌が繁殖しやすい「口内環境」を作る習慣

磨き方や体の状態など、日々の習慣が口の中の防御力を下げてしまいます。

2-1. 「磨いたつもり」になっているブラッシング

「毎日歯磨きしている」と自信があっても、歯ブラシが届かない場所は必ずあります。特に、以下の部分に磨き残しがあると、虫歯リスクは高まります。

  • 歯と歯の間
  • 歯と歯茎の境目
  • 奥歯の溝や裏側

歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを併用して、「点」と「面」の汚れを落としましょう。

2-2. 唾液の力を奪う「口呼吸」と「乾燥」

唾液は、食べかすを洗い流し、酸を中和し、歯を修復する「天然の薬」です。

口呼吸の習慣があると、口の中が乾燥し、唾液の自浄作用が低下。虫歯菌が増えやすい環境になり、特に前歯の裏側などが乾燥で弱る場合があります。

2-3. 歯科医院で定期検診を受けないリスク

どんなにセルフケアを頑張っても、歯ブラシで落とせない「歯石」や、強力な細菌の膜「バイオフィルム」は必ず蓄積します。

歯科医院での定期的なプロのクリーニング(PMTC)と定期検診は、これらの汚れを除去し、初期の虫歯を早期に発見・対処するための最も確実な予防法です。

まとめ:今日からできる「脱・虫歯体質」へのステップ

虫歯になりやすい習慣は、ほんの少しの意識で改善できます。以下の3つの習慣を身につけましょう。

  1. メリハリをつける: 飲食は時間を決め、ダラダラ食いをやめる。
  2. 道具を使いこなす: 歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシで徹底的に汚れをリセットする。
  3. 定期的に守る: 3〜6ヶ月に一度、歯科医院でプロのクリーニングとチェックを受ける。

これらの習慣を身につけて、一生涯ご自身の歯で健康な食生活を送りましょう。

大阪市鶴見区で定期検診をご希望なら是非当院へ

当院では、患者様の歯の状態をしっかりとチェックし最適なクリーニングを実施いたします。

長堀鶴見緑地線横堤駅から徒歩4分と通いやすい立地に当院はございます。是非ご来院ください。

メニュー 閉じる