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2025.10.15

親知らずを抜いた後に起こる発熱は正常?

親知らずの抜歯は、歯科治療の中でも特に緊張を伴う処置の一つです。

無事に抜歯を終えてホッとしたのも束の間、「あれ?なんだか体が熱っぽい……」と感じたことはありませんか?

抜歯後の発熱は、誰にでも起こり得る現象ですが、その原因が正常な治癒過程なのか、それとも注意すべき炎症なのかは気になるところです。

この記事では、親知らずの抜歯後に発熱が起こるメカニズムから、様子を見て大丈夫なケース、そしてすぐに歯科医院に連絡すべき危険なサインまでを詳しく解説します。

1. 抜歯後の「微熱」は体が頑張っているサイン

まず、結論からお伝えすると、抜歯後に微熱(通常37℃台前半まで)が出ることは、多くの場合、体の正常な反応です。

これは、手術を受けた傷口を治そうとして、私たちの免疫システムが活発になっている証拠です。

発熱の主なメカニズム

  • 炎症反応(戦いのサイン): 抜歯は、体にとっては一種の「外科手術」です。傷口ができたことで、体は細菌の侵入を防ぎ、組織を修復するために白血球などの免疫細胞を動員します。この免疫細胞の活動によって体内で炎症性物質が放出され、体温が少し上昇するのです。
  • 麻酔薬の影響の終了: 麻酔が切れるタイミングで、一時的に体がだるく感じ、熱っぽさを感じる方もいます。

この微熱は、通常、抜歯した当日から翌日にかけてがピークで、その後は自然に治まっていくのが一般的です。

過度に心配する必要はありません。

2. 要注意!すぐに歯科医院に連絡すべき「危険なサイン」

ほとんどの発熱は心配ありませんが、中には感染症など、迅速な対応が必要なケースもあります。特に以下の症状が見られた場合は、自己判断せずにすぐに抜歯を受けた歯科医院に連絡しましょう。

これらの症状は、傷口の感染や炎症が予想以上に広がっている可能性を示しており、抗生物質の追加投与など専門的な処置が必要になります。

3. 抜歯後の発熱を乗り切るための対処法

微熱であれば、体を休ませてあげるのが一番の対処法です。

対処法1:安静と冷却

  • 体を休ませる: 抜歯当日は無理をせず、家でゆっくり過ごしましょう。激しい運動や長時間の入浴は血行を良くしすぎてしまい、出血や腫れ、発熱を悪化させる可能性があるため避けてください。

対処法2:水分補給と栄養

  • 発熱していると脱水しやすくなります。水やスポーツドリンクなどでこまめに水分補給をしましょう。
  • 消化が良く、柔らかい食べ物でしっかり栄養を摂ることも、体の回復を早める上で重要です。

対処法3:処方薬の正しい服用

  • 歯科医師から処方された痛み止め(鎮痛剤)や抗生物質は、指示通りに正しく服用してください。特に、抗生物質は感染予防のために最後まで飲み切ることが重要です。

まとめ

親知らずの抜歯後に起こる微熱は、傷を治そうとする体の正常な反応です。しかし、高熱が続いたり、激しい痛みや腫れを伴う場合は、感染症などのサインかもしれません。

不安を感じたら我慢せず、すぐに歯科医院に相談しましょう。正しい知識と適切な対処で、抜歯後の回復期間を乗り切りましょう。

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