



歯医者さんが教える、子供のスポーツと歯のケア:将来の活躍は「口」から始まる!
スポーツに打ち込むお子さんを持つ保護者の皆さん、こんにちは。
お子さんが元気にスポーツに取り組む姿は、親として何より嬉しいものですよね。
しかし、練習や試合の準備に追われる日々の中で、「歯のケア」がおろそかになっていないでしょうか?
「歯とスポーツに何の関係が?」と思うかもしれません。しかし、歯の健康は単にむし歯を予防するだけでなく、お子さんのパフォーマンス向上や将来の健康にまで大きく影響します。
この記事では、歯医者さんの視点から、スポーツをするお子さんにこそ知ってほしい歯のケアのポイントをお伝えします。
スポーツ中は、予期せぬ事故で歯を傷つけることがあります。また、意外な原因で歯の健康が損なわれることも少なくありません。
バスケットボール、サッカー、野球などの接触プレーがあるスポーツでは、転倒したり、ボールや人とぶつかったりして歯が折れたり、抜けてしまったりする事故が後を絶ちません。
こうした事故から歯を守るために、「マウスガード」の着用をお勧めします。マウスガードは、口の中の衝撃を吸収し、歯や顎、舌、唇を守るだけでなく、脳震盪の予防にもつながります。
市販のマウスガードもありますが、お子さんの歯型にぴったり合わせた歯科医院製のマウスガードは、フィット感が良く、呼吸や発音もしやすいのが特長です。
もし、お子さんの歯が折れたり抜けたりした場合は、慌てずにすぐに歯科医院に連絡してください。
抜けた歯は、乾燥させないように水や牛乳に浸して持参することで、元の場所に戻せる可能性があります。
スポーツ中に欠かせないスポーツドリンクやエナジードリンク。
これらに含まれる糖分や酸は、むし歯の原因になるだけでなく、歯のエナメル質を溶かしてしまう「酸蝕歯(さんしょくし)」を引き起こす可能性があります。
酸蝕歯になると、歯がもろくなり、しみる症状が出たり、むし歯になりやすくなったりします。
予防策:スポーツドリンクをダラダラと飲まず、短時間で飲み切るようにしましょう。
練習中は水やお茶を飲む習慣をつけるのが理想的です。
スポーツドリンクを飲んだ後は、水で口をすすぐ、またはうがいをするようにしましょう。
「噛み合わせ」と聞くと、歯並びの美しさだけをイメージするかもしれませんが、スポーツにおいてはパフォーマンスに直結する重要な要素です。
噛み合わせが悪いと、体がバランスを崩しやすくなり、正しい姿勢を保つのが難しくなります。その結果、踏ん張る力が弱くなったり、瞬発力が低下したりする可能性があります。
実際に、トップアスリートの中には、噛み合わせを整えることで体のバランスが安定し、パフォーマンスが向上した例も少なくありません。
スポーツ中に無意識に歯を食いしばることは、歯や顎に大きな負担をかけます。食いしばりは顎関節症や頭痛、肩こりの原因にもなり得ます。
対策:歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、スポーツ用マウスガードを使用したり、就寝時にナイトガード(マウスピース)を着用することをお勧めします。
歯科医院で噛み合わせをチェックしてもらうことで、これらの問題が改善することもあります。

練習や試合に集中していると、歯磨きやうがいといったオーラルケアは後回しになりがちです。
特に、チームでの活動や移動が多い場合、すぐに歯磨きができる環境が整っていないことも多々あります。
また、運動直後には、むし歯菌が作った酸や、スポーツドリンクの酸によって歯が一時的に軟らかくなっている状態です。このタイミングでゴシゴシと力強く歯磨きをしてしまうと、かえって歯の表面を傷つけてしまうリスクもあります。
激しいトレーニング後は、体が疲労しきっているため、歯磨きをすることすら億劫になってしまうことがあります。
しかし、この状態で就寝してしまうと、寝ている間にむし歯菌が活発に活動し、歯に深刻なダメージを与えてしまうのです。
お子さんのスポーツの才能を伸ばすためには、技術や体力だけでなく、健康な体づくりが不可欠です。そして、その土台となるのが、健康な「歯」と「口」なのです。
「歯医者さんはむし歯を治す場所」という考えを改めて、お子さんの体の可能性を広げるパートナーとして、ぜひ歯科医院を活用してください。
この機会にお子さんと一緒に、歯のケアについて話し合ってみませんか?
当院では、患者様の歯の状態をしっかりとチェックし最適な治療法を実施いたします。
また当院はサッカーチームのFC大阪のコンディショニングパートナーとしてパートナーシップを締結しており、スポーツと歯に対する知見が多い歯医者です。
長堀鶴見緑地線横堤駅から徒歩4分と通いやすい立地に当院はございます。是非ご来院ください。
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